春のスニオン岬(ギリシャ)
エーゲ海に沈む夕陽が有名なギリシャのスニオン岬。
ここにはポセイドン神殿が建てられています。
エーゲ海には様々なギリシャ神話が残っていますが、テセウスとアイゲウスの神話もその一つ。
クレタ島の怪物ミノタウロス退治に行った英雄テセウスは、無事に戻るときには白旗を揚げると父アイゲウスに約束したのですが、ミノタウロスとの戦いに勝ち、そのことを忘れていたテセウスは黒旗をあげたままで、スニオン岬に戻ってきます。
その船を見た父アイゲウスは息子の死を察し、海に飛び込んでしまうのです。
アイゲウスが身を投げた、まさにその場所にこのポセイドンの神殿が建てられているのです。
そして、アイゲウスが飛び込んだ海は彼の名をとり、アイゲウス(エーゲ海)と呼ばれるようになりました。
さて、春のスニオン岬周辺は、ポピーやマーガレットなど色鮮やかな野花が咲き誇る季節です。
実は、アネモネ、ナルシス、ヒヤシンスなどのお花の名前もギリシャ神話と関係しているものがたくさんあります。
春のギリシャでは神話の神々が自然の美しさを教えてくれるはずです。