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「日本のシンドラー」杉原千畝氏

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リトアニアのカウナスで日本副領事を勤め、「日本のシンドラー」と称えられる杉原千畝氏をご存知でしょうか。

1940年、ナチスドイツの迫害から逃れたユダヤ人が、日本領事館に詰め掛けました。

リトアニアからロシアを通り、日本へ渡ってから第三国であるアメリカやイスラエルへと移住する為に、日本通過のビザを発給を求めたのです。

杉原氏は、日本政府にビザ発給を許可して欲しいと電報を送りましたが、返って来た答えは“否”。

当時、ドイツと同盟を結んでいた日本は、そのビザ発給を許可することが出来なかったのです。

しかし、杉原氏はその命に背いて独断で日本通過のビザを発給しました。

そのビザのおかげで約6000人のユダヤ人の命を救うことが出来たのです。

この行為は、後にイスラエルで日本人唯一の「諸国民の中の正義の人」であるヤド・バシェム賞や、ポーランド大統領により勲章も授与されています。
「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれないが、人間としては当然のこと。私には彼らを見殺しにすることはできなかった。私に頼ってくる人を見捨てるわけにはいかない。でなければ私は神に背くことになる」という言葉を後に残しています。

 

領事館のあったカウナスの街は、緑がとても多い落着いた雰囲気があります。

街を少し離れて住宅地へ入ると白い壁、小さな花壇がある可愛らしい造りの家々が並びます。

そしてそれら住宅に溶けこんでいる一つの白い建物が、まさにユダヤ人の為の“命のビザ”が杉原氏の手によって発給されたところなのです。
当時、領事館の執務室のあった半地下部分は、現在博物館となっています。
また、実際に執務を行っていた部屋も見学できます。

当時、実際に壁にかけられていた日の丸が今も変わらずそこにあります。

 

平和であることが日本では当たり前になっていますが、戦争の残虐性や一人一人の命の尊さについて改めて考える機会になることでしょう。

 

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