【お祭り情報】イーペルの猫祭り(ベルギー)
2015年5月10日(日)、ベルギー南部、フランス国境にも程近いフランドル(フランダース)地方の町イーペルで3年に一度の「猫祭り」が開かれます。
イーペルは毛織物の生産と輸出で大きく発展した町です。
ここでは、毛織物をネズミの害から守るために多くの猫が飼われ、とても愛された存在でした。
しかし、中世、ペストの流行時の魔女狩りの際には、魔女の手下とみなされた猫も数多く殺されたそうです。
そんな過去を忘れないようにするため、そして命を落としてしまったかわいそうな猫たちを祀るために、この猫祭りが開催されるようになったと言われています。
猫祭りの見ものは、「イーペルの歴史」、「世界の猫」など様々なテーマに沿ったパレードです。大きな山車が繰り出し、猫の衣装に身を包んだ人々が賑やかに行進します。パレードの最後には猫の王様と王妃様も登場します。
その後は、いよいよ猫祭りのクライマックス!かつて毛織物が保管され、ネズミ番の為に多くの猫が飼われていた建物、繊維会館からの「猫投げ」があります。
かつて生きたまま猫を投げ落として殺してしまった過去を忘れない戒めとして続けられているそうです。もちろん、現在では、本物の猫に代えて、可愛らしい猫のぬいぐるみが投げ落とされます。この猫のぬいぐるみをキャッチすれば、幸運が訪れると言われていて、建物の下で数多くの町の人たちが必死になって手を伸ばす姿には圧倒されてしまいます。
最後に、魔女裁判の寸劇と魔女(人形です)の火あぶりがあり、猫祭りは幕を下ろします。
イーペルの猫祭りについて詳しくはこちらをご覧下さい。