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無形文化遺産の「ファド」の調べ(ポルトガル)

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「ファド」という音楽は、日本ではあまりよく知らない方が多いと思います。

例えて言うならば、ポルトガル版演歌。

元々「ファド」とはポルトガル語で「宿命」という意味。

歌詞のテーマは別離や失望、涙をそそるようなものが多く哀切な曲調が主です。

ファドの心は「サウダーデ」とも言われています。

「サウダーデ」とは郷愁、懐かしさや、やるせなさ、愛する者の不在を嘆くような気持ちをさすものです。

ポルトガル最古の大学があるコインブラの町では、学生の歌う「ファド」がありますが、その「ファド」は反対に少し陽気で明るさを帯びているのが特徴です。
歴史上、様々な民族がポルトガルのあるイベリア半島の領土を求めてやってきました。その結果、多種多様な民族が住んでいることなどが今日の「ファド」の性格を形作ってきたのではないかとも言われています。

「ファド」その心につきささるような歌声を傾聴していると、夜も一気に更けてしまうのです。

 

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