アジャンタ・エローラの石窟寺院(インド)
ワグラー渓谷沿いに展開するアジャンタ石窟寺院群は
5世紀の仏教黄金時代この地に造られましたが、
後に人々から忘れられ、訪れる信徒も途絶えました。
およそ1000年の時を隔てて、
ジャングルの中にこの至高の仏教美術を発見したのは
虎狩の最中だったある英軍兵士。
彼の驚きと感動は、想像に難くありません。
一方、シヴァ神の宮殿として造られたカイラーサナータ寺院は
岩盤を掘り下ろして造り出された
エローラ岩窟寺院群の中でも一番の見所。
最下部から仰ぎ見れば、
高さ34mの繊細な彫刻がそびえます。
そして最も讃えるべきは、
ヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教という
インドで生まれた三大宗教が平和的に共存の姿を見せる
地球上で唯一の場所であるということです。